現在、多くの流通木材は効率を優先して「人工乾燥」されています。簡単に手早く出荷サイクルを作れるからです。しかし、重油を燃やして木を強制乾燥させるこの方法は、「木材」にとってはデメリットばかりで、良い事はひとつもありません。
1立方メートル当たり225キロのCO2排出
CO2排出はほぼゼロ
また、より良い乾燥のため、天然乾燥6ヶ月以上を守っています。葉枯らし乾燥(3ヶ月以上)を含めると、実に1年近いサイクルで製品を熟成させています。
これは「杉」という木材が元々持っている水分量にばらつきがあること。葉枯らし効果による乾燥に個体差があること。などが大きな要因となります。
私たちはこれまでの経験をふまえ、住宅用構造材は含水率が30%程度、内装材で20%以下まで落ちていれば、問題はないと考えてます。
含水率だけを議論するよりも、大工さんの木の癖を見抜く力、木材の管理方法、適所適材の配置、適切な施工、といった技術や心遣いが大切だと考えています。
現在の住宅事情では、これを「欠点」としてとらえがちですが、本来はこうした小割れがあるのが自然な姿なのです。
寺社や古民家を御覧になればお分かりのとおり、こうした小割れは殆どの構造材に入っています。しかし、この割れが原因で建物が崩壊するような事態には至っていません。
静岡県林業技術センターの加重破壊試験でも、こうした割れは強度に影響は無いというデータが出ています。
お供えのお餅が乾燥して固くなると割れが入ります。木も乾燥する事で固く丈夫になっていきます。その過程で若干の割れが起きるのです。
しかし、木を燃やしたり、腐らせたりすると、取り入れたCO2を再び大気中に戻してしまいます。
木材を家造りに使用し、出来るだけ長い期間木材のままで置けば、空気中のCO2は減っていきます。
大手住宅メーカーのような20数年しかもたない家造りでは、CO2削減は不可能です。100年以上もつ家造りを、私たちは提案していきたいと思います。